ベルカントを探求する

歌うまくなりたい人!芸術したい人!

結局のところ、歌うときに喉は使うのかい?

いやいや、そりゃあなた声帯が喉にあるんだから使うに決まってるじゃないの。てことではあるんですけど、あくまで意識の話をしております。意識として、歌うときに喉は使うのかい?と聞かれたら、答えは、「No!ダメ!絶対!」です。

わかりました。じゃあ歌う時は喉を使わないように、喉の力を抜いて歌うように意識すればいいんでしょ。と思ったらあーら不思議、喉を使わないように意識するということは、喉を意識していることになるんですね。ちょっとよくわからない?まあとにかく、喉を使わないようにするためには、喉のことは一旦忘れてしまいましょう。さようなら。

感覚としては、下の赤◯で囲っている、上顎から上の部分を使って歌うように意識するといいと思います。

で、そもそもなんで喉を使っちゃダメなんですか?て話ですけど、単純に喉に力が入るからです。歌っているときは、喉に力が入ってはいけません。Maria Callas(マリア・カラス)様もマスタークラスで、"Always open throat!!"=喉は常に開いとかんとあかん!!と仰っていました。喉を開く=喉に力が入っていないフリーな状態ということです。

そして、喉が開いていると声が飛びます。オペラなんて声が飛んでなんぼの世界ですからね。例えばメトロポリタン歌劇場みたいな大きい劇場で歌う人たちは、大概が飛ばし屋です。オペラ界の女王、Anna Netrebko(アンナ・ネトレプコ)も大の飛ばし屋です。あなたも飛ばし屋になりたければ、そう、喉を開くのです。てことで、参考までにこちらは10年前くらいのネトレプコです。

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さて、喉を開くためには、上顎から上を意識して歌うとさっきいいましたが、それって声のポジションの話なんですね。つまり、残念ながら一筋縄ではいかないのです。声のポジションが定まっていないと発声がうまくいかないので、声を無理に出そうとして喉に力が入ってきます。あ、喉に力が入ったらダメって言ったやん。喉に力が入ると声が飛ばなくなります。やっぱりここでも声のポジションが重要という話になりましたね。

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